田中麗奈さん主演ドラマ「真昼の悪魔」ですが、番組が進むにつれて評価が高まっています。
視聴率も第1話の3.1%からぐんぐん伸びて、4.4%に達しています。
最終回では、視聴率5%台も狙えると思います。
もしかしたら、西内まりやさん主演ドラマ「突然ですが、明日結婚します」の視聴率を超えてしまう危険性があります。
二作品ともフジテレビの作品ですが、そんな状況になったら、目も当てられなくなりますね。
ちなみに、同時間帯放送の大人ドラマの最高視聴率は、火の粉第1話放送の5.8%です。
この視聴率に迫る勢いがこのドラマにはあると思います。
私は、原作である小説で「真昼の悪魔」を一読していますが、ドラマ版では原作のストーリープラスアルファで内容になっています。
特にドラマでは、田中麗奈さん演じる葉子の悪魔ぶりがスゴイですね。
本記事では、原作小説の最後の章である「真昼の悪魔」の内容をネタバレします。
葉子が待ち受ける運命の行方はどうなるのでしょうか?
私的には、葉子が警察に捕まり悪行を止めることにより、彼女自身も救われると思うのですが・・・。
外科部長である吉田は、「この次にスピーチをお願いします」と言われた。
吉田は、驚きながらも引き受けた。
吉田の同じテーブルには、外科医である浅川、渡来が座っていた。
吉田たちのテーブルからひとつのテーブルをはさんで仲人夫婦と新郎、新婦の並んだ席があった、
老人のスピーチが終わり、大塚の父の友人である社長が指名を受けた。
吉田は、葉子が病院で見る彼女と全然異なるため、不気味に感じていた。
そして、吉田のスピーチの順番が来た。
司会者の男は、「大学病院の新婦を指導している吉田先生のお言葉をいただきたいと思います。」と紹介した。
二人の女医は拍手をして送り出した。
吉田は、スピーチの初めに葉子が行っている抗がん剤の研究についてのあらましを説明した。
そして、「研究者である一面は今夜の彼女にはどこにもありません。今日の彼女はよき配偶者を得た美しき花嫁の幸せに満ちた顔をしています。私はこの様な別の顔を持った葉子さんを始めてみました」
と話したが、本心とは全く逆の内容を吉田は口にしていた。
葉子は、スピーチをしている吉田を優しい目で見ていた。
招かれていた客も仲人の夫妻も花嫁の裏の顔を読み取ることはできなかった。
教会では、神父が悪魔についての講座をしていた。
神父は、「悪魔はエクソシストの様な映画に出てくる怖ろしい怪物ではなく、空気の様に希薄です。そのため、悪魔は怖ろしいものではなく、誰もそれほど注目しない。自分がいないと思わせることが悪魔のつけ目です。でも悪魔はいるのだ。」と話した。
神父は、ホテルニューオータニで葉子が大塚と披露宴をしていることを思い出していた。
葉子は、披露宴の招待状を神父に送ったが、鄭重に断っていた。
神父はまた、葉子の無邪気を装った表情を思い出していた。
そして、披露宴では神父と新郎により、ウェディングケーキにナイフが入刀された。
大塚は、葉子に「倖せですか?」と訊いた。
彼女は、黙ったまま笑みを作って、客を眺めていた。
その目は、硝子玉の義眼のようにつめたく、生命の光を失っていた。
感情のない葉子の目が突然、驚きの目に変わった。
扉のそばに並んでいるボーイの中に一人の青年を見つけた。
その顔には見覚えがあった。
病棟で毎日、見ていたが話しかけたことはなかった。
葉子は、その青年が父親の付き添いとして病院に寝泊まりしていたことを知っていた。
その青年は、化粧をしたように真っ白で、唇が異様に赤かった。
葉子は、その顔がピエロかパントマイムの俳優のように見えた。
以上が、「真昼の悪魔」の最終回のネタバレになります。
結局葉子は、野放しのまま大塚と愛のない結婚をしました。
これで、葉子は本当に救われたのでしょうか?
原作では、何から何まで自分の思い描くラストとは異なり、気持ちが晴れないまま終わってしまった感じです。
ドラマでは、本当の意味で葉子を救済して欲しいです。
それがどんな形になるのかは、予想できません。
誰もが納得できるラストを期待しています。
最後に、披露宴会場に現れたのは芳賀ですね。
こんなところに現れるとは、不気味ですね。
しかしながら、原作ではこの続きが描かれていません。
正直ラストを視聴者任せというのはどうかなと思います。
原作では、ぼんやりとしたラストでしたが、とにかくドラマではちゃんとしたドラマの結末を用意して欲しいです。
神父と新郎がケーキ入刀しちゃダメでしょう 笑